J3福島の「0-3敗戦扱い」処分覆る 罰金150万円に変更 社長「正直ほっと」

 J3福島が、5月16日の八戸戦で新型コロナウイルスの指定公式検査で陰性判定を得ておらず出場資格がない選手が出場し、2-0で勝利していた当該試合を0-3の敗戦扱いとする処分を受けていた件で、日本サッカー協会不服申立委員会での審議の結果、処分が覆った。14日、0-3の敗戦扱いとする処分は取り消され、罰金150万円が科されることになったと発表された。

 福島は当該処分について、8月に不服申立を起こしていた。

 情状により処分が軽減された理由として、以下のことが挙げられている。

・マッチコミッショナーによる積極的な提言と承認があったものと認められ、これが出場資格の無い選手を出場させるに至った大きな原因となっていることは否めない

・マッチコミッショナーの権限の範囲及び役割等については、必ずしもJリーグに参加する各チームやマッチコミッショナー間で徹底されているようには思われない現状があること

 こうした点から、「不服申立人(注・福島のこと)の落ち度をあながち強く責めることまではできないものと認められる」と判断された。当該の選手が自主的な抗原検査を受けていることの事情も併せて考慮され、「得点を3対0として負け試合扱いとする」という規定の適用は酷であるとされた。

 福島の鈴木勇人社長は、クラブの公式サイトで、「慎重かつ公平に審議を賜り、原懲罰の一部取り消しの決定になったことに対して正直ほっとしております。関係頂きましたすべての皆様にお礼申し上げます。また、激励を頂いた全国のファン.サポーターの皆様に心から感謝いたします。しかしながら、クラブの不備によって起因した問題であり、事実に対して真摯に向き合い、再発防止だけでなく、クラブ体制の充実と地域の発展のためにこれからも全力で取組んでまいります」とコメントした。

 また、「無期限の割当停止」の処分を先に受けている当該試合を担当したマッチコミッショナーに対しても「これまで常に平等にクラブに寄り添いながらリーグの発展に尽力されてきた方々です。是非とも以前のように現職に戻して頂けるよう切に希望いたします」と願った。

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