広島レジーナ左山桃子 WEリーグ「初代女王目指す」空中戦武器のDF

 国内初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が9月12日に開幕する。11チームが参加し、来年5月まで各チームがホーム&アウェー方式による2回戦総当たりで20試合を戦い、初代女王の座を目指す。優勝賞金は2000万円。サンフレッチェ広島レジーナは、ちふれASエルフィン埼玉とアウェーで開幕戦を迎える。守備の要、センターバックを務める広島市出身のDF左山桃子選手(29)が今リーグに懸ける意気込みを語った。

   ◇  ◇

 -チーム発足から約半年。いよいよWEリーグが開幕する。現在のチームの状態は。

 「プレシーズンマッチの頃よりもチームも選手個々もレベルアップしている。選手の年齢層は幅広い(37~19歳)が、全員でしっかりとコミュニケーションが取れているし、一人一人の武器を発揮しながら、いい形でチームとして戦えるようになってきた」

 -自身のコンディションは。

 「もう少し守備の細かい部分を詰めていく必要はあるが、大きなケガもなく、いい感じで来ている。最終ラインなので(ボールを)回せるところは回しつつ、前の選手ともしっかりコミュニケーションを取って前線にいいボールをどんどん供給していきたい」

 -自身の強みは。

 「1対1の対人での強さだったり、粘り強い守備。身長が高い(167センチ)ので空中戦も武器にしている」

 -高校から広島を離れ、今回15年ぶりに故郷に戻ってきた。久しぶりの広島の生活は。

 「広島の地に選手として戻れたことはとても幸せ。ただ、広島市出身といっても広島のことはほとんど知らない。今は外も自由に出歩けないので、コロナが収まったら、少しずついろんなところに行ってみたい。親や兄姉が近くにいるのは安心感がある。今までは1年に1度、会えるかどうかだったので」

 -サッカー漬けの日々の中で、プライベートでの気分転換は。

 「パンが大好きなので、ちょこちょこパン屋さんに通っている。家の周りにもいろんなパン屋さんがあるのでうれしい。普段は(チームメートの)松原姉妹(志歩&優菜)や中村楓と一緒に行動することが多くて、みんなで『モーニングしよう』って言いながら買いに行ってます」

 -今季の目標は。

 「レジーナはイタリア語で『女王』の意味なんですが、やるからには初代女王を目指して戦っていく。そのためにもシーズン通していいチーム状態を保っていきたい。プレシーズンマッチでは多くの人から『いい試合だった』と温かい言葉をかけてもらったが、それに満足することなく、もっといいプレーをして、また見に行きたいと思ってもらえるような試合をしたい」

 -個人的な目標は。

 「相手のシュートコースに足を出したりする泥くさいプレーが多いので、そういうプレーを通じて『頑張ってるな』と思ってもらえれば。全試合、先発で出られるようにコンディションを整えていく」

 ◆左山桃子(さやま・ももこ)1992年2月19日生まれ。広島市出身。DF。背番号6。167センチ、54キロ。小学5年の時に友達に誘われてサッカーを始める。中学時代は広島フジタレディースに所属し、U-15広島県代表にも選出。高校は静岡・藤枝順心に進み、3年時は主将。静岡産業大時代はチャレンジリーグに参戦していた静岡産業大磐田ボニータに所属。U-19日本女子代表に選出され、アジアカップで優勝した。卒業後はなでしこリーグのアルビレックス新潟レディースに6季所属。昨季は静岡SSUアスレジーナでプレーし、今年3月、広島レジーナに入団。8人きょうだい(男3人、女5人)の末っ子で、次男・晋平は元Jリーガー。

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