横浜FC松尾が今季初ゴール 五輪世代も招集なし「負けたくない」五輪組に反骨心

 「明治安田生命J1、横浜FC2-0名古屋」(9日、ニッパツ三ツ沢球技場)

 最下位の横浜FCが名古屋を2ゴールで下し、今季初の2連勝で3勝目とした。

 一瞬の隙を突いた。1-0の前半33分。FW松尾佑介が相手DFの裏に抜け出すと左足で流し込んだ。試合を決定づける追加点で今季初の2連勝に導いた。「(自分に)ゴールが出てチームが勝てたのは僕にとってもチームにとっても良かった」と今季初得点を喜んだ。

 24歳の松尾にとっては同世代の活躍が刺激になった。東京五輪に出場し、4強入りしたU-24日本代表は目指していた場所でもあった。昨季はスピードとキレあるドリブルを武器にシーズン途中まで20試合出場7得点と結果を残していながら、10月に左肩を負傷し長期離脱することになってしまった。

 U-24代表の森保一監督は「爆発的なスピードを発揮できて、そこに技術がある選手。スペシャルな部分を持っている」と評価していたが、負傷の影響もあり代表候補にも呼ばれることはなかった。

 東京五輪本大会の日本の試合はテレビの前で見守った。「一度も代表とか呼ばれたことがないので、そこで僕もどれくらい何ができるのかチャレンジして知りたい」。同世代が日本を背負い大舞台で戦う姿を見たことで、改めて目指す場所は明確になった。

 今季こそ二桁得点を目標に掲げていたが、シーズン序盤から状態が上がらずメンバー外になるなど苦しんだ。「いい状態に持っていけなかった僕が悪い」と振り返るが、「それが逆にいい意味で頭がちょっと休めて、チームを外から見ることですっきりした感じになって、僕自身も非常に整理された」。自身を見つめ直す時間ができたことで遅れながらもコンディションを整え、この試合では昨季の松尾を思い出させるようなパフォーマンスを発揮した。

 相手の左サイドには五輪本大会で活躍したMF相馬勇紀も先発で出場した。「今日は相馬選手が出ていましたけど、負けたくないという気持ちが強くあった」。反骨心を胸にここから巻き返しを始める。

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