FW前田「いける準備している」 スピード全開!脳振とう大丈夫「目標は金メダル」

 東京五輪に出場するサッカー男子の日本代表は10日、約1時間半の練習を行い、静岡県内で行った6日間の合宿を終え、ホンジュラス戦(12日、ヨドコウ)のため大阪へ移動した。脳振とうからの復帰プログラムを消化し、9日から練習に合流したFW前田大然(23)=横浜M=は実戦形式の練習もこなし、オンライン取材では金メダルへの意気込みを語った。タイでアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を戦ったMF相馬勇紀(24)=名古屋=もチーム練習に合流。FW上田綺世(22)=鹿島=は一部合流した。

 スピードスターが帰ってきた。12日のホンジュラス戦が迫る中で「次の試合でいくぞとなれば、いける準備をしている。そこは監督、コーチが決めることなのでいい準備をするだけ」。遅れをとっても焦りはなかった。

 代表合流前の最終戦となった3日のJ1柏戦で脳振とうを負い、今合宿では初日から別調整が続いていたものの、9日から全体練習に合流。この日の実戦形式では持ち味のスピードを生かした裏への飛び出しを見せるなど、今季リーグ10得点の好調なプレーを取り戻しつつある。

 本大会は無観客開催となったことから、日本の全試合を観戦予定だった家族も残念がったという。だからこそ、「個人としてはゴールを取らないとダメ」。より結果に対する思いは強くなった。

 17日にはスペイン戦(ノエスタ)も控える。本大会1次リーグではフランスなど強豪と同組。「目標は金メダル。試合に勝って自分たち日本の価値を上げていきたい」と前田。大舞台での活躍からさらなる飛躍を見据えた。

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