A代表とU-24が対戦 コロナ陰性証明書の不備でジャマイカ代表入国できず急きょ開催

 日本サッカー協会は1日、日本代表の国際親善試合ジャマイカ戦(3日、札幌ドーム)を中止し、代替試合として同日同会場で東京五輪世代にあたるU-24(24歳以下)日本代表とチャリティーマッチを開催すると発表した。日本協会の田嶋幸三会長(63)はオンライン取材で、ジャマイカ代表の一部選手にPCR検査の陰性証明で不備があったため、義務付けられていた試合3日前までの入国ができなかったと説明した。

 試合2日前に事態は急転した。日本協会によると、ジャマイカ代表は米国と欧州から入国予定だったが、欧州組の一部選手について、新型コロナウイルスの陰性証明書に不備があり、アムステルダムの空港で搭乗許可が下りなかったという。

 来日に向け、チャーター機の手配なども検討したが、日本政府の防疫措置として義務付けられた試合3日前の5月31日までに入国できなかった。米国からの選手10人は既に来日していたが、試合が成立しないと判断した。

 田嶋会長は「書式も含め、政府の要領が書いてある物を送った」と説明し、原因については「専門家に分析してもらっている」と話した。日本代表の国際試合は東京五輪のテストケースとされており、五輪本番でも同様の事案が懸念される。田嶋会長は「2度と起きないように解決策を考えないといけない」と厳しい表情で語った。

 ジャマイカ代表は12日にU-24日本代表とも国際親善試合を予定している。田嶋会長によると、欧州組の選手は再度PCR検査を行い「近日中に(日本に)着く予定」という。

 急きょ実現した“兄弟対決”を受け、U-24日本代表は予定を変更し、この日慌ただしく札幌入りした。オーバーエージとしてU-24日本代表に加わるMF遠藤航は「A代表とやれるのは素晴らしい強化試合になる」と対戦を歓迎。同代表は5日に福岡でU-24ガーナ代表戦を控え、中1日の強行日程となるが、五輪への最終選考の場が1試合増えたことで「さらにいい競争ができる」(遠藤航)と前向きにとらえた。予期せぬ混乱も強化につなげていく。

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