「明治安田生命Ｊ１、ＦＣ東京１－０徳島」（２３日、ポカリスエットスタジアム）

　ＦＣ東京がＦＷ田川亨介（２２）のゴールでアウェーで勝ち点３を手にした。

　前半開始早々の５分、徳島の最終ラインでのボール回しに、田川が激しくプレスをかけてボールを奪う。ＧＫと１対１となりステップでかわすと左足でゴールへ流し込んだ。

　前日２２日には東京五輪Ｕ－２４日本代表の１８人が発表され、田川は落選。「あまり深く考えすぎず、切り替えようと。きょうの試合にぶつけてやろうという気持ちだった」と心境を語った。

　勝利した試合後には、チームメートたちから「いいアピールができたな」といじられ、田川が「もう遅いです」と返す場面もあったという。長谷川健太監督（５５）も「値千金のゴール。しっかりと仕事をこなしてくれた。さらなる活躍をして次はＡ代表に入れるように頑張ってもらいたい」と評価を与えた。落選の悔しさをバネに、チームの主軸、そして日本代表への道を切り開く。