開幕14戦無敗でも自責の念 川崎・鬼木監督「緩み出すことにつながった」交代裏目で

 「明治安田生命J1、川崎3-2名古屋」(4日、等々力陸上競技場)

 首位川崎がDFジェジエウ(27)、日本代表DF山根視来(27)のゴールなどで2位名古屋を3-2で下し、J1では歴代2位となる開幕14戦無敗で勝ち点38とした。名古屋は同29のままで、勝ち点差は早くも9に広がった。

 首位攻防戦を2連勝で制し独走態勢に入ったが、鬼木達監督(47)の表情は厳しかった。自責の念は自らの采配に向けられた。「(選手への)メッセージという点で緩みを出すことにつながった。自分としても反省している」と悔やんだ。

 前半31分にCKからジェジエウが頭で合わせて先制すると、後半5分に山根が追加点を決め、後半15分までに3点リードを奪った。“初戦”を4-0で圧勝していたことも重なり、再び大勝ムードがピッチに漂い始めた。

 安全圏に入ったことで、鬼木監督は腰に負傷を抱えていたFWレアンドロダミアン(31)と前節フル出場のFW家長昭博(34)を後半18分に同時交代させた。この采配が裏目に出た。主軸2人を早々にベンチへ下げたことが、指揮官の意図とは異なる形で選手に伝わった。ピッチ内の選手に勝利を確信させてしまったのか、チームは一気にペースダウンし、名古屋の猛追を許す形となってしまった。

 1点差に迫られ、最後はライン際で懸命に体を張ってボールを保持し、時計の針を進めた。逃げ切りに成功し、2位名古屋との勝ち点差を9まで広げた。J1では歴代単独2位の開幕14戦負けなし。無敗街道を先導する鬼木監督は「1つずつ勝ち切ることしかタイトルに近づけない」と自戒を込めて語った。その表情に一切の緩みはなかった。

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