J1仙台 手倉森監督「呪縛から解き放たれた感覚」ホーム公式戦で518日ぶり勝利

柏を破り今季初勝利を挙げ、抱き合い喜ぶGKスウォビィク(中央)ら仙台イレブン=ユアスタ(河北新報社提供)
柏を破り今季初勝利を挙げ、抱き合い喜ぶ西村(左端)ら仙台イレブン=ユアスタ(河北新報社提供)
仙台・手倉森監督
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 「明治安田生命J1、仙台1-0柏」(1日、ユアテックスタジアム仙台)

 仙台がホーム公式戦では、2019年11月30日(大分戦)以来518日ぶりの勝利を挙げた。後半23分に決めたFW西村拓真の1点を最後まで守り切り、今季開幕から11試合目での初白星にもなった。

 8シーズンぶりに仙台を率いる手倉森誠監督にとっても大きな勝ち点3となった。「心待ちにしていた勝利、何かの呪縛から解き放たれたような感覚。ここから新たなベガルタの始まりだと捉えて、これまで苦しんだ分、サポーターとこれから何度もこの場所で喜びを分かち合えるようにしたい」と、勝利をかみしめた。

 試合前には「今日はチャンスなんだと言いました。勝てていない状況の中、勝たないと始まらない。いっぺん勝って見せよう、状況が一変する」と、ダジャレでチームを鼓舞。その熱い思いはしっかり選手にも伝わっていた。

 指揮官は前節からスタメンを1人変更し、負傷していたベテランのMF関口訓充を2カ月ぶりに先発起用。「このクラブを知っているベテランとして、スタートから使うことで勝利に近づくと思った」。狙い通り関口が精神的にもチームをけん引した。

 「チャンスを何が何でもものにする。悔しい思いをした分の成果がきょうの1試合に凝縮された」と手倉森監督。4チームが降格する今季、ホームでの1勝をきっかけに仙台が巻き返しを狙う。

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