“分離J”で約1年ぶり代表戦実現 防疫措置に外部との接触遮断「バブル方式」導入

 日本サッカー協会は18日、国際親善試合の韓国戦(25日、横浜・日産)とW杯アジア2次予選モンゴル戦(30日、千葉・フクアリ)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。MF南野拓実(26)=サウサンプトン=ら欧州組9人に加え、MF坂元達裕(24)=C大阪=ら国内組8人が初選出された。海外組や対戦相手の入国が政府の特例で認められ、新型コロナウイルス感染拡大後、国内初の代表戦が実現する。

 コロナ禍の収束が見通せない中、国内では19年11月以来1年4カ月ぶりの代表戦が行われる。この日、日本協会は日本代表の海外組や対戦国の選手について、自主待機期間が免除されるなどの特例で、政府から入国が認められたと明かした。

 DF吉田やMF南野ら森保体制で根幹を成してきた選手を中心に欧州組9人の招集に成功した。一方で変異株が猛威を振るうフランスやチームで新型コロナ感染者が出たハノーバー(ドイツ)やシントトロイデン(ベルギー)に所属する選手らの招集は見送られた。

 防疫措置については外部との接触を遮断する「バブル方式」を導入する。日本代表の海外組と国内組は宿舎のフロア、食事会場、練習会場のロッカールームまで別行動となり、試合と練習、ミーティング以外では接触しないという厳格ぶり。韓国代表は20年11月の欧州遠征で6人の感染者を出しており、関係者は神経を尖らせる。

 また、22日から始まる入国翌日から毎日検査を実施し、3日目の検査で陰性が確認されないと試合には出られない。25日の韓国戦に出場するためには22日中の入国が必要だが、吉田は21日にリーグ戦を控えており、帰国がずれ込めば韓国戦は欠場となる。反町技術委員長は「懸案事項の一つ」と認めた。

 国際試合の開催に批判も根強い。日本協会の須原専務理事は「全てにおいて優先されるべきは国民および試合に関わる全ての関係者の健康、安全、安心の確保」と強調。森保監督は「国民の皆様の励ましとなる戦いをしたい」と決意を新たにした。東京五輪開催に向けた試金石の側面も持つ代表活動に注目が集まる。

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