J2京都昨季主将の安藤淳、引退理由は脊髄の異常「サンガで最後を迎えたのは幸せ」

 現役引退を発表したJ2京都DF安藤淳(36)が21日、オンラインで引退会見を行い、脊髄に異常が見つかったことで引退を決断したことを明かした。

 発端は自身最後の公式戦出場となった昨年11月25日の甲府戦後だった。肩などに痛みを感じたが、「サッカーをしていたらあることやろ」と当初は考えていたという。しかし通常なら翌日から回復に向かうところが、悪化する一方だったため精密検査を行った。そこで首の神経に異常が見つかり、現役を続けるリスクを伝えられる。「接触したら、もしかしたら下半身が動かなくなると言われた」。現役続行の思いを持ち続けていたが、その後の検査でも結果は変わらず12月2週目に引退を決断。現時点では脊髄の空洞症と診断されていると説明した。

 07年に関大から京都に入団。14年にC大阪に移籍し、松本、愛媛にも所属したが、19年に京都に復帰した。14年間のプロ生活のうち9年を京都で過ごした。「やり残したこと、やりきれなかった思いはめちゃくちゃある。悔しい思いだらけですが、サンガで最後を迎えたというのはすごく幸せに感じています」と話した。

 引退後はクラブ初となるブランドアンバサダーに就任。クラブのイメージ向上、サポーター獲得を目的に行政、地域と連携した活動などを担う。「サンガスタジアムをいっぱいにしたい。プロを退いた僕でしかできないこともあると思う。ワクワクするようなことがサンガに対してできたら」と思い描いた。

 チームはチョウ貴裁新監督のもと、新体制をスタート。「『京都のサッカーを世界に通用するサッカーにしたい。今言っていることが笑われてもいいけれど、俺はそう思っている』という(チョウ監督の)言葉がすごく印象に残っている」と期待した。昨季、自身が主将として果たせなかったJ1昇格という目標を新たな立場から支えていく。

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