C大阪が札幌から元日本代表DF進藤亮佑を獲得「忘れ物を取りに行く時間はない」

 J1C大阪は21日、札幌から元日本代表DF進藤亮佑(24)を完全移籍で獲得したと発表した。

 札幌市出身の進藤は札幌の下部組織から15年にトップチームに昇格。DFながら得点能力に優れ、18年は34試合4得点、19年には33試合6得点を挙げ、同年11月の国際親善試合で日本代表に初選出された。今季は21試合に出場したが、負傷の影響もあって10月10日以降の全13試合を欠場した。

 進藤はC大阪を通じて「セレッソ大阪に加入することになりました、進藤亮佑です。プレーで皆さんの心をつかみたいと思っています。応援してもらえるように頑張ります!」とコメントした。

 また、札幌を通じては以下のコメントを発した。

 「2020年シーズンをもってコンサドーレから離れる決断をしました。ユースから数えると9年間お世話になりました。すべてのコンサドーレファミリーに感謝しています。

 僕とコンサドーレの出会いは15年ほど前に遡ります。2-1で勝っていた89分から3点取られて敗れた試合を皆さんと同じ1人のサポーターとして観ていました。初めて札幌ドームに来たサッカー少年にとってはとてもショッキングな出来事でした。それでもコンサドーレにはどこか応援したくなる魅力がありました。そんなチームでプロサッカー選手として6年間もプレーできたことは何より嬉しいことです。

 応援しているチームの選手が移籍するときのサポーターの気持ちはわかるつもりです。コンサドーレサポーターにとって今回の僕の移籍は冷酷で薄情なものだと思います。僕はコンサドーレにタイトルももたらしていないですし、コンサの選手として国際Aマッチに出場するという目標もあと少しのところで達成できませんでした。しかしサッカー選手に忘れ物を取りに行く時間はないと思っています。これからのサッカー人生でもっと素晴らしい経験ができるよう、前に進むしかありません。

 コンサドーレサポーターは僕にとって特別な存在です。2016年アウェーの千葉戦はサポーターが勝たせてくれた試合です。2019年ルヴァンカップ決勝で聞いた心臓に突き刺さるようなみなさんの『行け札幌』。忘れることはできません。

 最後になりますがもっと大きくなって北海道に夢を与えられるように頑張ります。

 ヨモさん、また一緒に仕事しましょう。

ミシャ、サッカー人生を変えてくれてありがとうございます。社長、最後にかけてくれた一言、忘れません」

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