ACL神戸-蔚山のVAR、日本協会も抗議へ 田嶋会長「判断ミスだと思っている」

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長が14日、オンラインでの取材に応じて、前夜にカタールで行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝・神戸-蔚山戦の判定についてアジアサッカー連盟(AFC)に対して抗議を行う考えを明かした。

 日本協会が問題視しているのは、神戸が1-0でリードしていた後半30分のシーン。中盤でMF安井のボール奪取からカウンターを繰り出すと、最後はMF佐々木が押し込みネットを揺らしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって安井がボールを奪った場面についてファウルが認められた部分だ。

 当該のプレーは攻撃の起点となっているため、田嶋会長は「普通のサッカーならばどこでも起こりうるコンタクトだった。そして審判も良い位置で見ていた」と指摘。その上で「ああいうさかのぼり方をするのは仕方ないが、審判がそれを見て自分の判定を覆すのは、残念ながら我々も抗議をせざるをえない」とした。

 試合後には、神戸が大会運営側に抗議文を提出する意図があることを確認。「あくまでヴィッセル神戸としての抗議になるが、我々日本サッカー協会も足並みをそろえてAFCに対してしっかりと抗議をしていきたい」と姿勢を示した。VARで流されたのは、1つの角度からの映像が繰り返しスローで再生されたことなども踏まえ、日本協会内の審判委員会による分析映像とともに抗議の意を示す文書を「できれば今晩か明日の朝にでもしっかりと出したい」と話した。

 今大会では、審判の判定への抗議は認められないことが大会規定にも盛り込まれている。当然、判定や試合の勝敗は覆る可能性は限りなく低いが「このVARが絡んだ中での得点という勝敗を分ける重要な場面について、我々としては判断のミスだと思っているわけですから。そういう意味では、抗議しなければこのままで終わってしまう。やはり抗議してこういったことはあってはいけないんだということを理解してもらいたい」と意図を説明した。

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