神戸ACL敗退 山口蛍が先制弾も…イニエスタ欠場、VARで明暗 延長後半PK献上

 「アジアCL・準決勝、神戸1-2蔚山現代」(13日、ドーハ)

 準決勝が行われ、初出場の神戸は延長戦の末に1-2で蔚山(韓国)に敗れ、決勝進出を逃した。MFアンドレス・イニエスタ(36)が右太もも痛でベンチ外となる中、MF山口蛍(30)のゴールで先手を奪ったが、1-1で延長に突入。終了間際にPKで勝ち越しを許して、力尽きた。

 神戸が初めて挑んだアジアの冒険は、頂点を目前にして終わりを告げた。2試合連続の延長戦の末、準決勝で力尽きた。1-1で迎えた延長後半14分だった。ビッグセーブで何度も窮地を救ってきたGK前川だったが、一瞬の不用意なプレーで与えたPKを蔚山FWジュニオールネグランに決められ、逆転負けを喫した。

 後半7分にCKから右足で先制点を決めたMF山口は「蔚山の方が強かった。今持っている力は全て出し切った。ここまで来られたことを誇りに思う。胸を張って帰りたい」と充実感を漂わせ、三浦監督も「優勝に手が届かなかったが、素晴らしい大会になった。今日の選手たちを誇りに思う」とねぎらいの言葉を送った。

 右太ももを痛めているイニエスタが今大会初めてベンチ外となり欠場した。4強進出の代償は大きく、ACLの公式SNSには両手で松葉杖をつきながら会場入りする姿が投稿された。大黒柱不在の影響は顕著で防戦一方に追い込まれたが、粘り強く耐え続けた。

 VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が明暗を分けた。後半30分には途中出場のMF佐々木が追加点を決めたとみられたが、直前に相手ボールを奪ったMF安井のプレーがファウルと判定され、ゴールが取り消された。直後の後半36分には一度はオフサイドと判定された蔚山のゴールが、今度は認められ、同点とされた。不可解な判定に翻弄(ほんろう)されたが、DF酒井は「ルールに則ってやっている中で、確かにあった事実を見ているのならしょうがないこと」と潔く受け入れた。

 リーグ戦5連敗で臨んだACLで日本勢最後の砦として演じた健闘は、創設25周年を迎えたクラブ史に確かに刻まれた。

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