京都監督に曹貴裁氏 昨年湘南でパワハラ退任「ハラスメント行為、お詫び申し上げます」

 J2京都は9日、新監督として元湘南監督で現在は流通経済大コーチを務める曹貴裁氏(チョウキジェ、51)の就任を発表した。曹氏は湘南監督時代の19年、パワハラ行為が認定されて退任。その後S級ライセンス1年間停止処分を受けていた。今年3月から流通経済大でコーチとして指導。10月4日に処分解除となっていた。

 曹氏は「まず初めに、昨年、自分が起こしてしまったハラスメント行為に関して、深くお詫び申し上げます。ハラスメント行為により1年間のS級ライセンス停止を受けたにもかかわらず、このたび、ありがたいオファーを京都サンガF.C.からいただきました。

 ここ京都は自分が生まれ育った町です。そのクラブから一緒に高みを目指していこうと言葉を掛けていただいたことはこの上ない喜びです。

 この1年で学んだ、スタッフ・選手一人一人の気持ちや想いの深い部分まで理解する姿勢を大切にしながら、京都の皆さんとともに、スタッフ・選手全員と一緒にサッカーそのものの楽しさや素晴らしさをとことん追求し、繰り広げるフットボールに歓喜する瞬間をたくさん見せ続ける、これこそが、全身全霊をかけて、成し遂げなければならない最大のミッションだと感じています。

 京都のフットボールを、皆さんと一緒に世界へ近づける。この夢をかなえるために一生懸命頑張ってまいります」とコメントした。

 京都は7日には実好礼忠監督(48)が契約満了に伴う今季限りの退任を発表。佐藤一樹ヘッドコーチ、佐藤尽コーチ、出口拓馬アシスタントコーチの契約満了も併せて発表された。今季、京都コーチから昇格した実好監督だが、チームは39試合を終えて16勝10分け13敗の6位で、既にJ1昇格の可能性も消滅している。

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