オランダ遠征を行っているサッカー日本代表のＤＦ菅原由勢（２０）＝ＡＺ＝が１０日、オンライン取材に応じた。

　９日のカメルーン戦で後半４１分から途中出場し、Ａ代表デビューを果たした。「サッカーを始めたときからＡ代表のピッチに立つことを目標としてきた。短い時間だったけど、うれしかった。やっとスタートラインに立ったなという気持ち。ここから自分の大きなキャリアが始まると思っているし、ここからがスタートだと思っている」と笑顔を見せた。

　菅原は、ＤＦ吉田麻也（３２）＝サンプドリア＝との約束を２年越しに果たした。吉田が２０１８年ロシアＷ杯に出場した際にＪ１名古屋の後輩たちは寄せ書きを贈った。その当時、名古屋Ｕ１８だった菅原がその寄せ書きで吉田に送ったメッセージが「待っていてください」だった。

　試合後に名古屋が公式ＳＮＳでそのことを紹介。吉田も「由勢Ａ代表デビューおめでとう」とＳＮＳで祝福した。菅原は「ありがとうございます！２年間もお待たせしてしまい、すみませんでした」と返していた。遠征が始まった一番最初には吉田から「もう来た。すぐ来ちゃったよ」と歓迎されたことも明かした。

　一つの目標がカメルーン戦で達成された。それでも「まだまだこれから」。菅原は当然、憧れの選手と出場しただけでは満足していない。「吉田選手は尊敬すべき立場でもありますけど、自分としては越さなきゃいけない」。大きな背中を追う２０歳の挑戦が始まった。