メッシがバルセロナ残留 家族の涙、バルサ愛で苦渋の決断…も会長の対応を痛烈批判

 去就問題で揺れていたスペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が4日(日本時間5日)、今季もバルセロナに残留すると表明した。サッカー専門サイト「ゴール」(Goal.com)が独占インタビューで伝えた。家族の涙、クラブへの愛着を残留決断の理由に挙げた一方で、契約解除条項を巡るバルトメウ会長の対応を「約束を守らなかった」と痛烈に批判した。

 慎重に言葉を選びながら、18分間にわたって率直な思いを語り続けた。サッカー専門サイト「ゴール」の独占インタビュー。去就が注目されていたメッシは「退団したいと考えたが、バルセロナに残って最善を尽くす」と一転、今季の残留を表明した。

 21年6月30日まで契約が残る中、8月25日に退団の意思を示す内容証明付き郵便をクラブに送付し、シーズン終了時に契約解除できる条項の行使を伝えた。「選手生活の晩年は楽しみたいと思った。最近はこのクラブで幸せを見つけられなかった」。環境を変えて勝負したいと、バルトメウ会長に1年前から退団希望を伝えていたという。

 だが、正式に行使を申し入れると、6月10日が行使の期限であり、移籍する場合には移籍金7億ユーロ(約882億円)が発生すると告げられた。コロナ禍でシーズン終了が8月にずれ込んだことへの配慮がなく、「会長はシーズン終了後に残留するかを僕が決められると言い続け、結局、その約束を守らなかった」と、バルトメウ会長の一連の対応を痛烈に批判した。

 法廷闘争での決着を避け、最終的に残留を決めたのは家族の涙と、クラブへの愛着だった。「家族全員が泣いていた」「僕が愛するクラブであり、僕の人生はここで形づくられた」。13歳で下部組織に加入して約20年。ケンカ別れでバルセロナを去ることは本意ではなかった。

 契約通りに来季もプレーするが、モチベーションの低下が心配される。「いつも通りベストを尽くす」。前向きな言葉とは裏腹に、33歳のスーパースターは最後まで硬い表情を崩さなかった。

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