川崎、横浜Mに逆転白星 三笘が2発「イメージあった」視察・森保監督にアピール

 「明治安田生命J1、横浜M1-3川崎」(5日、日産スタジアム)

 首位の川崎がFW三笘薫(23)の2ゴールなどで横浜Mに3-1で逆転勝ちした。2位のC大阪は3-0で浦和に勝利。神戸は1-1で湘南と引き分けた。新型コロナウイルスの集団感染が発生し、8月8日以来のリーグ戦となった鳥栖は横浜FCに3-0で快勝した。

 変幻自在のドリブラーが止まらない。1点を追う前半33分、MF大島のパスで抜け出したFW三笘の頭の中には、既にゴールの映像が浮かんでいた。

 鋭いフェイントで中央へカットインすると右足を一振り。「イメージはあった」と振り返る一撃でスコアをタイに戻した。さらに2-1の後半5分には、同じ大卒ルーキーで年代別代表でも共闘するMF旗手のパスから勝利をたぐり寄せるゴール。「持った瞬間から目が合った」と振り返る、あうんの連係からネットを揺らした。

 一番の武器は、独特のリズムと間合いが特長のドリブルを生かしたチャンスメーク。自身も「もともとそんなに点を取るタイプではない」と話すが、7月26日の湘南戦でJ1初ゴールを挙げると、一気に得点力が開花。この日の2発で今季8得点。J1最多得点クラブの中でのチーム内得点王にもなっている。

 視察した森保監督に存在感を放った。それでも、チーム内での競争の厳しさを理由に「継続してやり続けないといけない」と緊張感を口にする。23歳のドリブラーは進化を続ける。

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