C大阪の18歳・MF西川潤がプロ初得点も「まだ1点」負傷に出場機会減…悔しさ糧

後半、チーム3点目のゴールを決め、喜ぶC大阪・西川=三協F柏
後半、途中出場しチーム3点目のゴールを決めるC大阪・西川=三協F柏
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 「明治安田生命J1、柏1-3C大阪」(15日、三協フロンテア柏スタジアム)

 C大阪の高卒新人MF西川潤(18)が待望のプロ初ゴールを決めた。途中出場で右MFに入った後半42分、FW柿谷曜一朗(30)が送った浮き球のスルーパスに走り込み、飛び出したGKの頭上を技ありの左足ループで抜いた。

 さまざまな感情が交錯した。「うれしい気持ちが一番大きい」と率直に振り返ったが、頭をよぎるのは喜びだけではなかった。

 神奈川・桐光学園高在学中の昨季は特別指定選手として公式戦4試合に出場。19年3月のルヴァン杯神戸戦では南野拓実(リバプール)や香川真司(サラゴサ)を上回る17歳0カ月でプロデビューを飾った。

 プロ1年目となった今季は苦難の日々を送っていた。J1再開前日の7月3日に左太腿を負傷し、1カ月近くの離脱を強いられた。さらにJ2山形から加入したMF坂元達裕(23)が立ちはだかり、出場機会も限られた。それでも悔しさを押し殺し「少ないチャンスで結果を残す」と言い聞かせてきた。

 その言葉通り、5日のルヴァン杯・浦和戦で途中出場から決勝点をアシストすると、今季リーグ初出場でゴールネットを揺らし、チームの勝利を決定付けた。ロティーナ監督(63)も「満足している。強いメンタリティーと競争力を持つ選手。これからも活躍してくれると思う」と賛辞を送った。

 一部フランスメディアから仏1部の名門リールへの移籍間近と報じられたが、C大阪に対して正式なオファーは届いていない。欧州からも熱視線を送られる18歳は「まだ1点」と冷静に語り、自らの成長を見据えた。

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