J1名古屋戦が急きょ中止に…新たに渡辺らコロナ感染「確実に安全という状況にない」

 「明治安田生命J1、広島-名古屋」(26日、エディオンスタジアム広島)

 Jリーグは26日、J1名古屋に3人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたため、同日にエディオンスタジアム広島で開催予定だった広島-名古屋戦を中止すると発表した。新型コロナの影響で試合が中止となるのは、公式戦再開後では初めて。代替日は未定。名古屋も同日、MF渡辺柊斗(23)とチームスタッフ1人の感染を発表。24日に感染が確認されたDF宮原和也(24)も合わせ、名古屋の感染者は計5人となった。

 試合当日に急転直下の判断が下った。広島-名古屋戦の中止決定を受け、オンラインの会見に臨んだJリーグの村井チェアマンは「(新たな感染者2人の)濃厚接触者の特定が夕方から夜になる。仮に濃厚接触者がいれば確実に安全という状況にない」と説明。この日朝、名古屋の小西社長や専門家も交えた協議で中止に至った。

 今季のJリーグの規約ではトップチーム登録の選手14人(GK1人を含む)が出場可能であれば試合を開催すると定められている。その一方で濃厚接触者は試合への登録が不可能とされている。

 名古屋は25日にクラブ独自で行ったPCR検査の結果、陰性が確認された選手16人とスタッフ1人を広島入りさせており、試合開催に備えていた。だが、感染が判明した2人に関する濃厚接触者特定が試合直前にずれ込む可能性があり、出場登録が困難であるという名古屋からの申し出もあって中止となった。

 名古屋によると、渡辺とチームスタッフの2人は発熱もなく無症状だという。宮原の濃厚接触者には該当せず、感染経路については所轄の保健所とともに特定を進めている。

 宮原も含めた3人は17日に行われたJリーグの公式検査の結果、20日に陰性が確定していた。その後に感染した可能性が高く、検査の間隙(かんげき)を突かれた形となった。村井チェアマンはガイドラインの見直しにも言及。2週間に1度という公式検査の間隔について「陽性者が出たクラブでは当面の間、短いインターバルでの検討が必要」との私見を述べた。

 8月1日の名古屋-柏戦(豊田)は予定通り開催される方向。小西社長は27日に全選手、スタッフを対象に再びPCR検査を実施するとし「安全、安心を確認した上で全力で臨みたい」と強調したが、コロナ渦でのリーグ運営の難しさを改めて浮き彫りにした。

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