神戸が完敗 イニエスタ落胆「僕たちが求めていたスタートではなかった」
「明治安田生命J1、神戸0-3広島」(4日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸がリーグ再開戦で、またも広島の軍門に下った。序盤からボールを支配し、優位に試合を進めたが、前半35分に左CKから先制を許すと、その後もカウンターから失点を重ねて完敗。主将のMFイニエスタは「0-3という結果で言えることは多くない。僕たちが求めていたスタートではなかった」と唇をかみ締めた。
広島には昨季のリーグ戦で、ホームで2-4、アウェーで2-6と2試合で10失点の完敗。そのリベンジに挑んだが、ゴール前でのクオリティーを欠いた。シュート数も相手の9本に対して倍近い17本。フィンク監督も「スコア見れば圧倒されたように見えるが、自分たちのやりたいサッカーの形から入れた」と押し込みながらの敗戦に悔しさを隠さなかった。
スタンドに置かれたサポーターの顔写真パネルには、昨季まで在籍したFWビジャ、FWポドルスキがサプライズで登場。無観客ながら試合中は録音したチャント、歓声が流され、最後まで選手たちを後押しした。「ファンの声は聞こえていた。自分たちも勇気づけられた」とイニエスタ。だが、勝利を届けることはできなかった。