サッカーのＪ１札幌は６日、新型コロナウイルスの影響で公式戦が中断していることを受け、選手から４～９月の報酬の一部を返納するとの申し出があったと発表した。札幌によると、総額は１億円弱。リーグ再開が見通せない中、選手側はクラブ経営を支援したいとしている。

　プロ契約の全２８選手の総意として、５日に宮沢裕樹主将らから話があった。札幌市内で取材に応じた野々村芳和社長は「いろいろなことを考えて行動を起こしてくれた。感謝の気持ちでいっぱい」と述べ、今後の動向を踏まえ、申し出を受けるかどうかを含めて選手と話し合っていく姿勢を示した。

　野々村社長によると、今季の人件費は約１２億円。新型コロナの影響によるクラブの損失額は５億円程度の可能性がある。選手一同は公式サイトに「さまざまな方々に支えていただいて、選手活動ができている。いつも以上に支え合わなければならないと感じている」との談話を掲載した。