J1札幌、全選手が報酬を一部返上 宮澤主将「北海道への支援につながる」総額は1億円程度

 J1札幌は6日、選手一同から6カ月分の報酬の一部を返納する申し出を受けたと発表した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、リーグ再開の見通しは不透明。チームは8連休が明けた3日に選手のみでのミーティングが行われ、4月から9月までの報酬を一部返納することについて話し合い。5日に野々村社長らに申し入れがあったという。総額は1億円弱になるという。

 宮澤裕樹主将がクラブを通じて発表したコメントは以下の通り。 

 「私たち北海道コンサドーレ札幌に所属する選手は、北海道への貢献を考えて活動しているクラブに賛同し、日頃のトレーニングはもちろん、地域貢献なども含めて所属選手として活動しています。新型コロナウイルスの影響が大きくなり、改めて様々な方々に支えていただいて、選手活動ができていることを実感しています。

 同時に、このような状況だからこそ、いつも以上に支え合わなければならないと感じています。新型コロナウイルスによるクラブへの影響も大きくなる現在の状況を鑑み、我々北海道コンサドーレ札幌の選手一同は、クラブに対して支援することを全選手合意のもと、決めました。その先にある北海道への支援につながると考えたからです。

 現在も公式戦再開のめどが立たず、この状況はしばらく続くかもしれませんが、今後はさらにクラブと一体となり、新型コロナウイルス感染症の危機克服につながるような地域・社会貢献などについても、できることを一つずつ実施していこうと思います。

 難しい状況ですが、いつも以上に仲間や周囲の人のことを思いやり、コミュニケーションをとり、一人ひとりができることを実践して、みんなで乗り越えていきましょう」

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