神戸・小川8年ぶりハット イニエスタ2アシスト 大量5得点で歴史的ACL初勝利

 「アジアCL・1次リーグ、神戸5-1ジョホール・ダルル・タクジム」(12日、ノエビアスタジアム神戸)

 天皇杯覇者で初出場のJ1神戸がFW小川慶治朗(27)のハットトリックなど大量5得点でマレーシア王者ジョホール・ダルル・タクジムを下し、歴史的なACL初勝利を挙げた。

 4-1で迎えた後半27分、MFイニエスタの柔らかな浮き球クロスをフリーの小川が頭で合わせ、無人のゴールへ押し込んだ。神戸の5得点目は小川にとってハットトリック達成のゴールとなった。小川のハットトリックは12年6月16日のJ1磐田戦以来8年ぶり2度目となった。

 前半13分には神戸にとってACL第1号となる先制ゴールを左足で決め、後半13分にはDF酒井のクロスを再び左足で押し込んだ。神戸が初めて立つアジアの舞台で下部組織育ちの生え抜きが輝きを放った。

 1-1の前半28分には、DF西のパスを中央左寄りで待ち構えたFW古橋がペナルティーエリア入口付近から勝ち越しゴールを突き刺した。初めてとなるアジアの舞台へ「ワクワクしている」と待ち切れないように語っていた、その思いをぶつけた。同27分にDFフェルマーレンがハンドの反則で献上したPKを決められ、同点とされた1分後の価値あるゴールだった。

 ACLデビュー”となったMFイニエスタは2アシストを記録した。小川の先制点を呼び込んだ、ハーフウェーライン付近から送ったロングパスは相手の守備を一瞬で無力化。「特別な選手で試合を決定付けられる」と語っていたフィンク監督の言葉を証明した。8日の富士ゼロックス・スーパー杯ではフル出場し、PKのキッカーも務めていたが、中3日の疲れを感じさせない存在感を放った。

 後半20分にはJ1清水から完全移籍した新加入のFWドウグラスも決めた。ゼロックス杯と合わせ、2試合8得点と攻撃力は健在。アジア制覇の野望へ最高の滑り出しとなった。

 小川は「まだまだ得点できるチャンスもあったその部分は悔しい。ずっとクラブが目標としているのがアジアチャンピオン。タイトルを獲るつもりで戦っています」と話した。

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