森保ジャパン ONEじゃないよTWOTEAM 新顔10人国内組サバイバルへ

 「W杯アジア2次予選、キルギス-日本」(14日、ビシケク)

 日本サッカー協会は6日、カタールW杯アジア2次予選のキルギス戦(14日・ビシケク)と国際親善試合のベネズエラ戦(19日・パナスタ=吹田)に臨む代表メンバーを発表した。この2連戦に向け、森保一監督(51)は全32人を“2チーム”に振り分けて招集。キルギス戦後には9人の欧州組が離脱するという変則的なメンバー発表となった。キルギス戦では先月のタジキスタン戦から大幅な変更はなかったが、ベネズエラ戦に向けてはMF古橋亨梧(24)=神戸=ら4人を初招集。候補選手の裾野を広げる。

 2試合を戦うチームを2つに分けたところに、森保監督のメッセージが垣間見えた。会見でその意図を問われると、指揮官は「この日程が出た時から、いろいろなことを考えてきた。(分けた)ポイントはいくつかある」と口を開いた。

 W杯予選のキルギス戦後、9人の欧州組が離脱し、国内所属の9人がチームに加わる。変則選考の大きな理由は欧州組のそれぞれが置かれる状況だ。クラブに戻る者と、代表に残る者を分けた基準は「(明確な)線引きはしていない。いろんなものを考慮して」としたが、クラブで定位置を確保している選手にはそれを失わないために戻し、逆に満足に出場していない選手は残して代表戦でプレー機会を与えることができる。

 もうひとつの狙いがさらなる競争力の向上だ。初招集4人に加え、昨年9月に招集されながらも合宿前に離脱したMF大島、ロシアW杯後初招集となるMF井手口の6人が現体制で初の代表入り。「なかなか招集機会のなかった選手、初招集も含め、個人でもチームでも経験値を上げていく」。来年9月からはW杯最終予選も始まる。ここまでの2次予選3試合は、いずれも常連といった顔ぶれだっただけに、ベネズエラ戦に向かう選手たちにとっては自らをアピールする、サバイバルの機会にもなる。

 「なかなか来られなかった選手に、今代表がやっていることを知ってもらうことが今後に生きてくると思い判断した」。W杯予選で勝利する確率を1%でも上げることと、将来の発展を考え可能性を広げること。2つの思いが、変則招集となった。

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