残留争い浦和、ACLと“別人”ドロー 押し込まれる時間続き…後半43分に失点
「明治安田生命J1、広島1-1浦和」(29日、エディオンスタジアム広島)
残留争いに巻き込まれている浦和は敵地で広島と1-1で引き分け、勝ち点1獲得にとどまった。浦和のアジア・チャンピオンズリーグ決勝(11月9、24日)進出を受け、Jリーグは浦和の第30~32節の日程を変更。この日の試合は第31節分で、当初は11月9日に行われる予定だった。
2年ぶりとなるACLの決勝切符を手にしたが、浦和にとってはいつまでも喜んではいられない。残留争いの命運を握る3連戦初戦。大槻監督は前戦のACL準決勝第2戦・広州恒大(中国)戦と同じ11人をスタメンに並べたが“別人”のような戦いぶりだった。
前半に放ったシュートはわずか1本。攻撃はFWのファブリシオと興梠の個人技頼みで、再現性のある組み立て、意図的な崩しは限られた。「ミスをなくそう」「球際の争いをもっとやろう」。閉塞(へいそく)的な状況を打破しようと、大槻監督はハーフタイムに初歩的な指示を送ったが、後半も押し込まれる時間が続いた。
同30分に自陣からのカウンターでDF岩波が先制ゴールを挙げたのもつかの間、同43分のオウンゴールで追いつかれた。