【福西崇史 熱血EYE】大迫、堂安、南野、中島の前線は本当にバランスがいい

 「国際親善試合、日本2-0パラグアイ」(5日、カシマスタジアム)

 日本が2-0でパラグアイを下し、10日にヤンゴンで行われる2022年W杯カタール大会アジア2次予選F組初戦のミャンマー戦前最後の一戦を勝利で飾った。前半23分にエースFW大迫勇也(29)=ブレーメン=が先制ゴール。同30分にMF南野拓実(24)=ザルツブルク=が2点目を挙げた。後半から出場したMF久保建英(18)=マジョルカ=はゴールこそ奪えなかったが、攻撃を活性化し存在感を示した。

  ◇  ◇

 試合開始から攻撃陣は本当にバランスがよかった。この後に控えるW杯2次予選は格下との対戦で、必ず引いて守られる試合になる。そんな戦いを見据えても、堅守のパラグアイから前半に2得点した意味は大きい。

 例えば中島が中央に切れ込んだときに大迫がそのスペースを埋めたり、南野がサイドに出たり。相手守備陣がどういう位置を取ればいいか分からないような攻撃の連動があり、しかもシュートを打って終わる攻撃ができていた。

 勝って当たり前の2次予選は何より精神的に難しい。相手は100%以上の力で挑んでくるし、勝ち点は絶対に落とせない。得点できないと、時間がたてばたつほど焦りが募る。だから、高い集中力で試合に入り、早い時間帯に先制点を奪いたいのだが、その意味でも今回の試合はいい予行演習になった。

 後半から入った久保は、積極的にシュートを打つ姿勢は評価できる。ただ本人はもっと周囲と連係したプレーがしたかったのではないか。それぞれが持ち味を出していたが、例えば永井を裏に走らせるような攻撃の展開があってもよかった。

 最後に18歳の久保もすごいけれど、20歳の冨安も素晴らしい。前半はセンターバック、後半はサイドバックで、あれだけのプレーができるのは本当に大したものだと思う。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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