神戸・イニエスタ2発 こんにちは赤ちゃん!再来日即パパダーン 後半戦へ手応え

 「明治安田生命J1、神戸5-3名古屋」(30日、ノエビアスタジアム神戸)

 元スペイン代表3人が華麗な“2発競演”だ。神戸のFWダビド・ビジャ(37)とMFアンドレ・イニエスタ(35)がともに来日初となる1試合2ゴール。2人が同じ試合でゴールを挙げるのも来日初めて。チームを勝利に導き、勝ち点21として順位を11位に押し上げた。8月23日のホーム神戸戦を最後に引退する鳥栖FWフェルナンドトーレス(35)は今季初ゴールを含む2得点。チームの連敗を3で止めた。

 新たな命に届ける2発だった。イニエスタの来日初となる2得点などで、計8発が乱れ飛ぶ乱戦を神戸が制した。まずは1-1の後半18分。イニエスタはゴール正面でクリアボールを拾うと、約20メートルの距離を正確無比の右足で射抜いた。

 20日に第4子となる次男ロメオ君が生まれた。右手親指を口に含む“おしゃぶりパフォーマンス”と“ゆりかごダンス”で愛息の誕生を祝福。「チームメートがやろうと言ってくれてうれしかった」と笑みを浮かべた。

 期する思いもあったはずだ。2-2で迎えた後半24分。郷家が倒されて得たPKでは、珍しく自らボールを抱えてキッカーを譲らず、一時は勝ち越しとなる2得点目をゴール右隅に流し込んだ。

 アンナ夫人の出産に立ち会うため母国スペインに一時帰国し、前節大分戦を欠場した。試合3日前に再来日したばかりで時差ボケも残っていたが、フィンク監督は中盤の底で先発起用。「前半は体が重く感じたが、試合が進むにつれ状態は良くなった」(イニエスタ)と尻上がりに調子を上げた。

 スペイン滞在中も「コンディションを維持していいパフォーマンスを見せるために」個人トレーナーと自主トレを続けていたという。高いプロ意識に指揮官も「素晴らしい性格とリーダーシップでみんなをリードしてくれた」と手放しでたたえた。

 リーグ戦7連敗後、5戦無敗で前半戦を終えた。この日も3度追い付かれながら突き放す強さを見せた。「難しい状況を乗り越えた。より成長できる余地はある」。後半戦へ確かな手応えをにじませた。

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