鳥栖トーレス、今季初弾&2発!8・23神戸戦で現役ラス闘「最後まで楽しみたい」
「明治安田生命J1、鳥栖4-2清水」(30日、駅前不動産スタジアム)
元スペイン代表3人が華麗な“2発競演”だ。8月23日のホーム神戸戦を最後に引退する鳥栖FWフェルナンドトーレス(35)は今季初ゴールを含む2得点。チームの連敗を3で止めた。神戸のFWダビド・ビジャ(37)とMFアンドレ・イニエスタ(35)がともに来日初となる1試合2ゴール。チームを勝利に導き、勝ち点21として順位を11位に押し上げた。
これまでの不振を拭い去る活躍ぶりだ。フェルナンドトーレスが7試合ぶりに先発出場し、今季の初ゴールを含む電光石火の2得点で勝利に貢献した。
21日の現役引退表明後、初めて臨んだホーム戦。雨が降りしきるピッチ上で輝いた元スペイン代表FWは「残りわずかの試合という中で、ゴールを得られてうれしい」と笑顔で喜んだ。
1-1に追い付かれた後の前半16分、右サイドからのクロスを頭でゴール左に突き刺し、待望の今季1点目。4分後には小林の右クロスにゴールを背にしながら跳び上がり、頭で競り勝った。
前線での申し分ない働きに「間違いなくもっとできるよ」と冗談も飛ばしたが、5歳から始めたサッカーに別れを告げる決意は揺るがない。最後の試合は8月23日、スペイン代表でともに戦ったイニエスタらがいる神戸とのホーム戦。「最後まで楽しみたい」。一瞬一瞬を大切に戦い抜く。