水谷隼、30代突入も不安一蹴「限界全く感じない」中国難敵に逆転負けも手応え

 男子シングルス2回戦でポイントを奪われ、うつむく水谷隼=北海きたえーる
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 「卓球・荻村杯ジャパン・オープン」(14日、北海きたえーる)

 男子シングルス2回戦で、世界ランク14位の水谷隼(30)=木下グループ=は、世界選手権銅メダルの梁靖崑(中国)に2-4で逆転負けを喫した。

 水谷は2ゲームを続けて奪う快調な出だしを見せたが、第3ゲームからは競り合いを落とす惜しい展開が続き、4ゲーム連続で落として逆転を許した。「勝つチャンスがあっただけに悔しい敗戦だった。こっちが仕掛けたときにもミスがあって、それが後々響いてきた」。渋い表情で振り返ったが、中国の難敵相手に好ゲームを演じ「久しぶりにいい試合ができたので次につながる」と手応えもつかんだ様子だった。

 今月9日に節目となる30歳の誕生日を迎え、「体がキツくなってきている」と体質の変化を明かした。年末まで続く五輪代表レースはもうすぐ折り返し地点。中国オープンからの3連戦を終えて2週間後には韓国オープンを控えているが、疲労が蓄積しているようで「疲れたのでちょっと休みたいです」と本音ものぞかせた。

 ただ、三十路(みそじ)に突入した日本卓球界のカリスマは「体の変化も感じているが、限界は全く感じていない」と不安を一蹴。競技におけるコンディショニングの重要性を知っているだけに、「(次戦までの)2週間と来月も時間があるので、調整をしていけばまだまだ戦える」と後半戦に向けて闘志をたぎらせた。

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