メッシが2得点で存在感発揮 バルセロナが圧勝!劣勢の流れ変えた

 「欧州CL・準決勝第1戦、バルセロナ3-0リバプール」(1日、バルセロナ)

 スペイン1部リーグ、バルセロナのFWメッシが2得点を決め、今まで以上に存在感を発揮した。バルセロナは前半、FWスアレスの得点で先制したものの、後半の立ち上がりはリバプール(英)に押し込まれズルズルと後退していく悪い展開に。ボール支配率も五分五分だったが、メッシが流れを変えた。

 後半30分、スアレスのシュートのこぼれ球にメッシがいち早く反応。押し込んで価値ある2点目を奪った。圧巻は後半37分。ゴール正面で得たFKを直接決め、決定的な3点目を挙げた。

 リバプールにとってみれば、もはやお手上げといった様子。クロップ監督が試合後「私は彼の偉大なファンで、きょうのプレーを見て驚くことはない」と舌を巻けば、イングランドで年間最優秀選手賞を受賞したオランダ代表、DFファン・ダイクは「彼が最高の状態の時は何もできない。僕がスペインのチームに所属せず、毎シーズン彼と対戦しないでいいのを嬉しく思う」と発言した。

 メッシは「相手は高いリズムとフィジカルで圧倒した。僕らはボールを持たない状態というのに慣れていなくて、やれるところでなんとかしなくちゃいけなかった」と、今までになく苦戦を強いられていた。FKについては「実際のところスペクタクルなものになった。幸運にも狙い通りに行った」と振り返る。

 チームメイトへの気配りも見せた。2点目を決めた後、メッシがスタンドのファンに抗議の口笛を吹かないよう求める場面もあった。一部のファンがMFコウチーニョに対し、否定的な立場を取っているのをたしなめるものだった。メッシは試合後「僕らは重要で素敵な場面に差し掛かっていて、今はみんなが団結する時。誰かを批判する時ではない」と、決勝進出へチームとファンが一体となって戦う姿勢を強調した。

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