FC東京逆転勝利で無敗死守 長谷川監督の積極采配ズバリ

 「明治安田生命J1、FC東京2-1清水」(6日、味の素スタジアム)

 FC東京は清水に2-1で逆転勝ちし、得失点差で2位となった。

 勝利のホイッスルが本拠に響くと、長谷川監督は力強く右拳を握りしめ、ガッツポーズを繰り出した。後半開始早々に先制される苦しい展開をひっくり返して、05年から6季にわたって指揮を執った古巣を相手に逆転勝利。開幕からの無敗、そして2位を守った。

 決意の采配が実った。1点を追う後半15分、MFナ・サンホ、FWジャエルを同時に投入。「ホームなので(勝ちに)いかないといけない。少しでも流れが変わればと」。指揮官のタクトに、2人の助っ人も応えた。同30分にはナ・サンホが同点弾。続く同41分には、ジャエルが絶妙なスルーパスで逆転ゴールをアシストした。

 前節の敵地・浦和戦では、ラストプレーで同点に追いつかれたが、この日は終了間際の追加時間にもFW田川を投入。「いくつかの選択肢があったが、アグレッシブにいこうと」と、最後まで攻め抜くメッセージをピッチに送った。

 「またすぐにルヴァン杯、(次節の)鹿島戦がある。それに向けて準備をしていく」と将は言う。余韻に浸るのは一瞬で良い。悲願の頂点に向けて突っ走る。

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