神戸4発逆転 VIPだけじゃない!古橋から田中2発!「日本人も成長」

後半、決勝ゴールを決めるヴィッセル神戸・田中順也=パナソニックスタジアム(撮影・佐藤厚)
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 「明治安田生命J1、G大阪3-4神戸」(30日、パナソニックスタジアム吹田)

 神戸がG大阪との打ち合いを4-3で制した。1点を追う後半29分に途中出場したFW田中順也(31)が同点、逆転の2ゴール。神戸は勝ち点を10に伸ばして4位に浮上。痛恨の逆転負けを喫したG大阪は同6。名古屋が札幌に4-0で大勝し、勝ち点12で首位に立った。前節首位のFC東京は浦和と1-1で引き分け、大分に1-0で勝った広島とともに勝ち点11。C大阪はFW都倉賢(32)の移籍後初ゴールなどで仙台を2-0で下した。

 計7発が乱れ飛んだ阪神ダービーで神戸に劇的な逆転勝利をもたらしたのは、“VIP”ではなく2人の日本人選手だった。2-3の後半35分。FW古橋のクロスを途中出場のFW田中が左足で同点ゴールを決めると、同44分にも再び古橋のクロスを田中が、今度は利き足とは逆の右足で決勝点を流し込んだ。

 開始24分で2点を先行される最悪の展開だったが、前半終了間際にFWポドルスキの2戦連発で1点差に迫った。後半9分にはMFイニエスタ-ポドルスキとつなぎ、最後はFWビジャが一時は同点となるゴール。ここまでは“VIP”頼みだったが、追い込まれた終盤に日本人選手が意地を見せた。

 2アシストの古橋は「日本人も少なからず成長していることを示せた」と胸を張り、1トップで今季初得点を含む2発の田中は「一番得意なFWでチャンスを決めることができた。味方に感謝したい」と、端正な顔立ちに充実感を漂わせた。

 田中は今季リーグ戦ではわずか1分間の出場だったが「来るべき時に結果を残せば評価は変わる」と準備を惜しまなかった。殊勲のストライカーに、リージョ監督も「ゴールを奪う十分な能力を持つ」と手放しで称えた。

 神戸が0-2から逆転勝利を収めたのはJ2だった13年9月の徳島戦以来。派手な打ち合いを制した指揮官は「殴り合う展開の中でも質を示す選手がいると証明できた」と語った。「理想とは遠い展開」(リージョ監督)でも勝ち切り、ポドルスキは「タイトルという目標に向かって進んでいる手応えを感じる」と結んだ。主将の言葉は確かな説得力を帯びていた。

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