森保監督 南米選手権への欧州組の招集は「難しい」

 サッカー日本代表の森保一監督(50)が6日、約2週間の欧州視察から帰国し、東京都内で報道陣に対応した。ドイツ、フランスなど6カ国で日本人選手が所属する多くのクラブを訪問。代表への派遣義務がない南米選手権(6月・ブラジル)への協力についても話し合ったというが「招集は難しいと思う」と厳しい見通しを語った。

 厳しい現実を突きつけられた。欧州視察中は「毎日、ホテルを変わって移動してきた」と振り返るように、6カ国で計10クラブを訪問。選手との面談だけではなく「クラブの強化部長と言われる方や、監督さん、会長さんとも会ってお話しさせていただいた」。アジア杯への派遣に対する謝意などを伝えた他にも、南米選手権での招集可否についてもヒアリングしたという。

 指揮官の直接訪問に対して歓迎も受け「代表活動に関しては理解してくださってます」。だが一方で、南米選手権での選手派遣については「招集は難しいと思います。われわれにとって(選手の)拘束力がないので、非常に難しい。良いコミュニケーションが取れたと思っていますが、実際、選手の派遣になった場合は、難しいというクラブが多かったのは間違いない」と語った。

 南米選手権の開催期間は、欧州各国リーグの多くはオフ期間。だが、昨年の同時期にロシアW杯が行われ、今年1月にはアジア杯もあっただけに「選手を休ませ、シーズンの疲れを取りたいクラブの考え方もある」。既にFW大迫の派遣拒否を表明した、ドイツ1部ブレーメンと同じ考えを持つクラブは多い。

 「まずはその時のベストのチームでいきたい。これまでのスタンスと同じ」と森保監督は語る。だが「要望は、もちろん協会の上の方とお話をさせてもらいますし、かと言ってダメなものはダメなので」。当初の予定通り、東京五輪世代を中心とした国内組と、派遣に協力する海外クラブの所属選手による編成になりそうだ。

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