野戦病院のサンフレッチェ広島 思わぬ苦戦もPK戦で勝利…城福監督「宿題残った」

 「ACL・プレーオフ、広島0(4PK3)0チェンライ」(19日、広島広域公園陸上競技場)

 J1で3位だった昨季王者の鹿島と同2位だった広島が本大会出場を決めた。日本勢は川崎、浦和と4チームがACLに参戦する。広島はチェンライ(タイ)と0-0と延長でも決着がつかず、PK戦を4-3で制した。鹿島はニューカッスル(オーストラリア)に4-1で快勝した。広島は1次リーグで元日本代表MF本田のいるメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と同じF組、鹿島は慶南(韓国)などとE組に入る。

 薄氷を踏む勝利で、広島が3季ぶりの本戦に歩を進めた。タイの国内カップ王者を相手に22本のシュートを浴びせながら、120分間でゴールを割ることができず、城福監督は「最低の目的を達することはできた」と胸をなで下ろした。

 MF青山、稲垣、GK林といった主軸を負傷で欠く苦しい陣容だった。前半10分、FW皆川のPK失敗を皮切りにゴールに嫌われ続けた。延長後半13分に途中出場のFWパトリックがネットを揺らしたが、オフサイドの判定に泣いた。

 19歳GK大迫や20歳MF松本ら東京五輪世代の若手が大きな経験を積んだ一方で、開幕前に決定力不足を露呈した。「大いに反省したい。引かれた時にどう崩すか宿題が残った」と指揮官は語った。

 今季は3バックに挑む。7割近いボール保持率を記録したが、ゴールだけが足りなかった。城福監督は「このチームは発展途上にある」とさらなる成長を期待。だが、中3日で迎える清水との開幕戦(23日)へ、延長戦30分間という余分に残した疲労が不安材料でもある。

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