【福西崇史 熱血EYE】自分からラインコントロールをして成長見せた冨安

 「アジア杯・1回戦、日本1-0サウジアラビア」(21日、シャルジャ)

 2大会ぶりの優勝を狙う1次リーグF組1位の日本は1-0でE組2位のサウジアラビアを下し、8強入りした。前半20分、左CKからDF冨安健洋(20)=シントトロイデン=が先制ゴール。20歳77日でのゴールは、9日の1次リーグ初戦・トルクメニスタン戦のMF堂安律(20)=フローニンゲン=の20歳207日を抜いて、アジア杯の日本代表最年少得点となった。この1点を粘り強い守備で守り切った。日本は24日の準々決勝でベトナムと対戦する。

  ◇  ◇

 全体的に攻め込まれ、緊迫した試合になったが、チームとしての戦い方は見えていた。自分たちの流れになることを待ち続け、安定した守備はできていた。ある程度いかないようにして、ボランチとディフェンスラインの距離感もうまくやれていたのではないか。

 2点目を取りにいくこともできただろうが、それにはリスクも伴う。負けたら終わり。決勝トーナメントだから、リスクを負えない戦い方もある。

 冨安の得点はタイミングが素晴らしかった。高さもあった素晴らしいゴール。守備についても、1次リーグのオマーン戦より格段に良かった。自分からラインコントロールをしていた。海外に出て、代表戦の経験も積んでいることが成長させている。

 次のベトナムはテクニックがある。勢いもあるが、日本は技術でかわせる。中2日については、足をつる選手がいたし、疲労の回復具合によってはウズベキスタン戦のメンバーの起用も考えられる。

 カギは中盤だ。前からいくのか。それとも、今日みたいにリスクを負わずに後ろからいくのか。攻守のバランスが重要になる。そういう意味でも、柴崎がキーマンになると思っている。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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