【森保監督インタビュー1】長谷部&本田を五輪代表合宿招へいプラン披露

 サッカー日本代表と、東京五輪代表チームを兼任する森保一監督(50)がインタビューに応じた。2019年は1月のアジア杯を皮切りに、南米選手権、カタールW杯アジア予選など重要な試合がめじろ押し。ロシアW杯終了後に誕生した、日本人としては初の兼任監督にとって、東京五輪本大会の前年でもあり、重要な一年。指揮官の声を3回に分けてお届けする。第1回は、A代表監督に就任して兼任業務がスタートした2018年を振り返って。

 -まずは2018年を振り返って

 「個人的にはあっという間に過ぎた一年でした。目まぐるしく自分の置かれた環境が変わっていくというか、景色が変わっていくっていう一年だったです」

 -あらためて、兼任監督の難しさは

 「難しさは二つ。1つは体は一つなので、(活動が)重なった時に両方のチームを見ることはできないという難しさ。もう1つは、選手を見るという部分で、より細かく選手を見たいという時に、試合数と選手を見る情報量が全く変わってきた。そこは情報収集という部分では難しかったなと。ただ兼任監督は、この二つの日本代表チームを強化する意味ですごくメリットだと思います。選手、指導者も行き来も、世代の融合に関しても。互いに刺激し合い、レベルアップさせられるという部分ではメリットしかないですね」

 -2019年は五輪代表にとっては本大会の前年だが、直接指導する時間が取りづらい

 「難しさは感じますが、分かれて活動する時に、まずはコーチ自体を信頼しています。サッカー自体が変わるものではないですし、その大会に臨む目的等々は常にコーチとすりあわせて大会に臨んでいます。選手を見て、成長させていく考えは合っているので心配していないです。行けない時期があっても、次(の活動)は私が接点を持てるように計画を立ててくれている。自分の中で最大限できることはしていただいているなと」

 -A代表と東京五輪の合同合宿などの計画も

 「そうですね。ただ、現在A代表に(東京世代の)堂安とトミ(冨安)が3回連続で来てくれています。伊藤達哉も9月の代表活動には参加して、そこからまた五輪世代の活動に行った。それがより多くなれば良いと思いますし、今はトミと堂安が、経験のある選手たちに言葉で伝えてもらって、背中を見せてもらって伝えてもらっている部分を、より多くの五輪世代の選手にできれば」

 -逆に、A代表経験者を五輪代表の合宿に呼ぶことも

 「長谷部や本田もそうですけど、代表を引退したという選手にも時間があれば足を運んでもらって、色んなことを伝えてもらって。まあ想像の中ではいろいろあるんですけどね(笑)。経験を持っている選手とか、まだ一緒のピッチ内にいる選手たちに若い選手へと伝えてもらえばというか、そういう機会があれば良いなと思います」

 -可能であれば練習参加も?

 「できれば練習を一緒にやってもらいたい。またオフザピッチの場でも話してもらえるとか機会があれば、若い選手たちは刺激になるかな。より選手に近い、あるいは同じ目線でしゃべれる、経験のある選手が伝えることで、響くこともすごく多くあるかなと思っているので。自分もそうでしたけど、若い時にやはりベテランの選手から受けた影響は大きいので、今、プレーしている選手たちに何かできればなと思いますけど」

 -ロシアW杯にコーチとして帯同。西野監督から学んだものは

 「指導者として本当にすごいなって思いました。W杯の準備期間の中で、やれることは限られていたと思うですけど、でも、やりたいことは盛りだくさんだったと思うんです。そこを取捨選択していったところもあったと思います」

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