【一問一答2】鹿島・小笠原 引退会見「タイトルを取り続けるチームに」

 21年間の現役生活を終えたJ1鹿島のMF小笠原満男(39)が28日、カシマスタジアムで引退会見を開いた。チャコールグレーのスーツと同系色のネクタイ、爽やかな水色のシャツをのぞかせた装いで壇上に上がり、引退に至った心境や、クラブへの思いなど、普段寡黙な男が1時間を超えて語った。クラブの主要タイトル20冠中、17冠に貢献した鹿島の象徴がユニホームを脱ぐ。以下は会見での一問一答。【その2】

 -若い選手へ伝えたいことは。

 「タイトルを取り続けるチームであってほしいし、クラブW杯で負けた悔しさが最後に残ったので、ああいうところでも勝ってほしいし、そのためにも練習の質、熱というのを上げていってほしい。そのために何が必要か整理して、また、違った立場で自分も還元できればと思うんですが、タイトルを取り続けるチームであってほしいし、そこに向けて頑張ってほしい」

 -17個のタイトルを取ったことに対する自分への評価は。どういう努力、思いがあったか。勝てる方法を小笠原選手は持っていると思いますが。

 「タイトルは1人の力で取れるものじゃないので。みんなで取ったものですし、それ以上に失ったタイトルが何十個もあるので悔しさがそれだけあります。ただ、それだけのタイトルが取れたことはジーコが植え付けた勝負にこだわるというところで、勝負から逆算して試合を組み立てるし、考えながらプレーするべきだし、だからこれからアントラーズが強くなるにはそこをもっとできれば勝っていけると思う。クラブW杯でも準決勝、3位決定戦で負けました。確かにレベルの高い相手でしたが、自分はレベルの差はあってもやりようによっては勝つ方法はあると思うので、それをピッチで表現できればこのクラブはもっともっと強くなると思う。そういったものを伝えていきたいなと思います」

 -東日本大震災の復興に尽力してきた。今後の復興支援プランは。

 「早く復興して元の街に戻ってほしいし、その手助けになりたいと思いますが、早く復興してほしいと言うのが一番の思いです。ただ、活動を続けている中で思いも出てきて、東北からJリーガーが出てきてほしいと思いますし、そういう働きかけができるなら今後やっていきたいと思います」

 -引退試合の予定などは。

 「その辺については自分の意向でどうなるものでもないので、クラブと話しながらどうしたらいいか相談させてもらいたいですけど、個人的に引退試合はあまりやりたくなくて。あまり人前に出て目立つのはいやなので。やるんだったら真剣勝負がしたいので、個人の思いとしてはそういうのは望んでいないです」

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