コンテ氏のレアル監督就任遠のく 主将セルヒオラモスの発言も影響か
サッカースペイン1部リーグ、レアル・マドリードの後任監督人事で、最有力とみられていた前チェルシー(イングランド)監督のアントニオ・コンテ氏(49)の可能性が大きく減少しているという。30日のマルカ紙、アス紙などスペインメディアが伝えている。
マルカ紙によるとレアルの戦力分析をしたコンテ氏がセンターFWとセンターDFを各1人戦力に加えるよう要求。これは現所属選手の数人を戦力外とすることの意味も含まれるため、クラブ側が二の足を踏んでいる状態だという。こうしてすぐに決定するとみられていたコンテ氏招へいは冷却化。完全撤退も時間の問題とする向きもある。
すでにコンテ氏のレアル監督就任の目がなくなったとするのがスペインのテレビ局クアトロ。29日のバルセロナ戦大敗(1-5)のあと、キャプテンのDFセルヒオラモスがコンテ氏就任を牽制したと考えられる発言をしたことを受け、選手たちに支持されない中での指揮はできないとの判断からコンテ氏がオファーを断ったとしている。
セルヒオラモスは「相手からの尊敬が欲しければ勝ち取るもので、それを押し付けるべきではない。最終的に監督として大事なのは監督としての技術的な見識よりロッカールームのコントロール」と発言。これは前指揮チームのチェルシーで複数選手と軋轢を生んだコンテ氏を疑問視する発言だと受け止められている。