森保ジャパン、ひたむきに初陣星だ 被災した北海道&関西へ… 三竿「勇気与える」

 「キリンチャレンジカップ、日本-コスタリカ」(11日、パナソニックスタジアム吹田)

 親善試合・コスタリカ戦に臨むサッカー日本代表は10日、試合会場で冒頭15分間をのぞく非公開練習で最終調整を行った。札幌での親善試合・チリ戦が地震のため中止となったこともあり、ロシアW杯後の新体制での初陣に向けて森保一監督(50)は「熱い戦いをして、被災地で頑張っている方々に励ましのメッセージを送れれば」と意欲を語る。タフな戦いぶりで、被災した人々に勝利を届ける。

 その口調は静かだが、真摯(しんし)な言葉に決意がにじむ。初陣に臨む森保新監督は会見場で、真っ先に被災地へ言葉を送った。

 「まず、このたびの台風21号、そして北海道大地震で犠牲になられた方のご冥福をお祈りしておりますと共に、大阪をはじめとする関西、北海道で被災された方々の暮らしが、一日でも早く戻りますようにお祈り申し上げます。被害に遭われた方の皆様に心よりお見舞い申し上げます」

 目指すのは人々の心に届く戦い。「まずは勝負にこだわって戦う。ボールの奪い合いでの闘う姿勢、日本人が持っている技術と規律の部分を見せたい。日本人らしくというと漠然としているが、感覚的にわかりやすいのは、ひたむきに最後までタフに戦い抜くこと」。選手たちも「被害に遭われた方の心を動かしたり、そういう人に勇気を与えるような戦いをしようっていうのは、ずっとみんなで言っている」(MF三竿)と一丸となる。

 ロシアW杯を主力として戦ったメンバーは不在。だが指揮官がミーティングで何度も伝えたのは「今の時点で、最高のパフォーマンスを出すこと」。個の躍動の上に、組織力を求める指揮官らしさがチーム作りに表れる。

 「サッカーを通してサポーター、被災した方に励ましのメッセージを送る。熱い戦いで励ましのメッセージを送れれば」。未来へとつながる船出の勝利を、人々にささぐ。

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