ハリル氏、W杯決定の豪州戦「2人の選手が落胆」一部選手との確執におわす

 サッカー前日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が27日、都内の日本記者クラブで記者会見を開いた。解任理由とされたコミュニケーション不足について、「コミュニケーションは毎日とっていた」と反論。ただ、記者からの解任の真実は見つかったかの問いに、「残念ながら真実は見つかっていない」と首を横に振った。

 一方で昨年、W杯本大会出場を決めたホームでのオーストラリア戦の後に、2人の選手が試合に出られなかったことを理由に落胆していた“舞台裏”について触れた。

 日本はオーストラリアをホームで浅野拓磨と井手口陽介のゴールで2-0で快勝。W杯予選でオーストラリアに勝つのは史上初めてだったため、ハリル氏は「歴史的」と振り返った。しかし、その後のチームの様子について口を開いた。

 「2人の選手ががっかりしていた。試合に出なかったということでがっかりしていた。その前、何度も試合に出ていたわけです。それでがっかりしていること自体、私は悲しく思いました」

 具体名は挙げなかったものの、ベンチ入り23人全員が出場できることない中で、意識のずれがあるとハリル氏は受け取ったようだった。オーストラリア戦の出場選手などは以下の通り。

 【スタメン】▽GK川島永嗣、▽DF長友佑都、吉田麻也、昌子源、酒井宏樹、▽MF長谷部誠、山口蛍、井手口陽介、▽FW乾貴士、大迫勇也、浅野拓磨

 【途中出場】後半31分 原口元気(乾)、後半41分岡崎慎司(大迫)、後半44分久保裕也(浅野)

 【ベンチ入り】東口順昭、中村航輔、三浦弦太、槙野智章、酒井高徳、本田圭佑、柴崎岳、香川真司、小林祐希

 ハリル氏は、井手口、浅野といった若手を起用したことで「オーストラリアはパニックに陥っていた」と振り返り、その上で「(予選は)首位で通過したわけです。歴史に残るような試合もした」と、結果について自信をみなぎらせた。

 解任後、多くの日本代表経験選手や代表スタッフから感謝を伝えるメッセージが届いているという。ただ、「不満を漏らしている選手は2人でしょうか」と付け加え、名前こそ挙げなかったが、一部選手との確執もにおわせた。

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