G大阪17戦ぶり勝った!2発に今季初0封!さあ上昇や

 「明治安田生命J1、G大阪2-0磐田」(11日、パナソニックスタジアム吹田)

 G大阪は磐田に2-0で快勝し、今季初勝利を挙げた。リーグ戦では昨年8月26日の鳥栖戦(ベアスタ)以来17試合ぶりの白星となった。浦和は神戸に3-2で競り勝ち、C大阪は川崎に2-1で逆転勝ちして3連勝とした。首位の広島は横浜Mに3-1で逆転勝ちして3連勝。今季初昇格の長崎は清水を1-0で破り、J1初勝利を挙げた。

 長く暗いトンネルをようやく抜けた。G大阪がリーグ戦で昨年8月26日の鳥栖戦以来228日ぶりの勝利を挙げ、クラブワーストを更新し続けていた未勝利記録も16試合で止めた。白星を告げる笛を耳にしたGK東口は「こんなに勝てないことはなかった」と、感極まりピッチに顔をうずめた。

 前半4分にMF遠藤のCKを186センチの長身DFファビオが頭で合わせた。遠藤が「先制したことで落ち着いてゲームを運べたことが一番の勝因」と振り返ったように、開始早々のゴールがチームに平静をもたらした。

 8日の神戸戦では終了間際にゴールを許し敗戦を喫したが、この日はシュート13本を浴びながら守備で高い集中力を維持した。連戦の最中で中2日にもかかわらず「勝ちたい気持ちが体を動かした」(遠藤)と球際で体を張った。今季初の無失点試合に「ゼロで抑えたことが何より」と遠藤もうなずいた。

 後半41分には鮮やかなカウンターからFW黄義助が追加点を奪って試合を決めた。5点目で得点ランク首位タイに並んだ韓国人FWは「守備が頑張ったからゴールにつながった」と、攻守がかみ合ったことを強調した。

 クルピ体制にとってもリーグ戦初勝利だが「中盤で安定感を欠いた。よりレベルの高いチームにしたい」と指揮官の要求は高い。いまだ最下位に沈むが、苦しみ抜いた末につかんだ1勝を、逆襲への確かな一歩とする。

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