中里弾で佐賀東“開幕星” 元空手少年のエースが大会1号

 「全国高校サッカー選手権・1回戦、佐賀東2-0関東第一」(30日、駒沢陸上競技)

 開幕し、開会式後の1回戦で佐賀東(佐賀)が関東第一(東京B)を2-0で破った。佐賀東は後半6分、右サイドのクロスをFW中里知己(3年)が頭で合わせて“大会1号ゴール”を記録。さらに同24分には左CKのこぼれ球を、DF都渡倭(3年)が左ボレーで追加点を挙げた。第2日の31日は首都圏8会場で1回戦の残り15試合を実施。決勝は来年1月8日に埼玉スタジアムで行われる。

 空手で鍛え抜いた肢体がふわりと舞った。0-0で迎えた後半6分。佐賀東FW中里の頭が、DF山田のクロスを捉えた。「良いクロスだったので合わせるだけでした」。今大会第1号を決めた。

 ジャッキー・チェンに憧れを抱いていた、元空手少年。小学3年時に始めたが、徐々に他競技にも興味がわき始め「大会で優勝したら辞めてもよい」という約束を、小学5年時に果たした。サッカーを本格的に始めたのは中学1年。仮入部時に「初心者にしては良い」と認められ、連日の居残り練習の成果もあって、めきめきと力をつけた。

 同点で折り返したハーフタイム時には、トイレで蒲原晶昭監督(47)と偶然にも並んで立った。「2点も外しているぞ。チームを救うのは誰だ」と問われ「自分が決めます」と即答。気合を入れ直し、決勝点をたたき込んだ。

 昨年度の大会でもチームの初戦となった鵬学園戦で2得点。「間違いなく、あの経験が生きた」。頼れるエースがチームに勢いをもたらした。

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