浦和10年ぶりアジア王者に王手 日本勢で9年ぶりのACL決勝進出

 「ACL・準決勝第2戦、浦和1-0上海上港」(18日、埼玉スタジアム2002)

 J1の浦和が上海上港(中国)に1-0で競り勝ち、2戦合計2-1で優勝した07年以来、10年ぶりに決勝に進んだ。日本勢の決勝進出は08年のG大阪以来9年ぶり3度目。浦和は前半、左CKをMFラファエルシルバ(25)が頭で合わせて先制。FWフッキら攻撃力の高い相手のシュートを防ぎ、無失点に封じて逃げ切った。11月18、25日に行われる決勝ではアルヒラル(サウジアラビア)と対戦する。

 研ぎ澄まされた集中力は、最後まで切れることはなかった。世界最高峰の攻撃陣を相手に、体を張り続けた。10年ぶりの決勝進出。国内の試合で失点の多い浦和が、大一番で公式戦10試合ぶりの完封勝利だ。

 「まず失点しないことを意識して、その中でも恐れずに戦おうと話した。無失点で抑えられて良かった。どちらが先に点を取れるかが重要だった。いい時間帯に取れた」。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたDF阿部主将が激闘を振り返った。

 前半12分に先制。ブラジル代表FWフッキ、MFオスカルに、FWエウケソンを擁する強力攻撃陣を相手に1点を守り切った。理想的な展開だった。

 ACL得点王の9ゴールを挙げる怪物フッキはDF槙野がマークした。準決勝第1戦で対戦した経験と、何度も見た映像からの分析結果を基に対策を練った。「前回と1センチか30センチか、寄せる位置を変えた。これくらいがイヤかなというところでプレッシャーをかけた。時間と自由を奪えた」。エースキラーは胸を張った。

 GK西川は好セーブを連発。「全員が厳しくいってくれた。ボールはもたれたけど、怖さはみんなが消してくれた」と全員の勝利を強調する。槙野は「この大会を戦う中でチームはレベルアップしている。アジアの頂点が合言葉。この大会を取りにいく」と言い切った。10年ぶりのアジア制覇へ、手応えはある。

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