上海上港のマナー違反に大ブーイング 浦和ボール時に中断、ボール返さず

懸命のディフェンスでフッキの攻撃を抑える浦和・槙野智章(左)=埼玉スタジアム(撮影・三好信也)
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 「ACL・準決勝第2戦、浦和1-0上海上港」(18日、埼玉スタジアム)

 上海上港のFWフッキがマナー違反のプレーを見せ、スタジアムから大ブーイングがわき上がった。

 後半40分過ぎ、上海上港の選手がプレーできなくなり、主審の判断で浦和がボールをキープしているタイミングで試合を止めた。程なくプレーは再開。この場合、主審のドロップボールで試合は再開されるが、浦和ボール時の中断で、しかも、上海上港の選手が理由で試合が止められたため、浦和にボールを譲るのがマナーとされる。

 しかし、フッキはボールを返さず、戸惑う浦和イレブンを尻目に攻め込んできた。浦和は集中を切らさずディフェンスし、またルール上は問題のないプレーだが、浦和のサポーターからは大きなブーイングが起きた。

 近くにいた浦和のMF武藤は「前に立ってて、返してくれるのかなと思ったら、普通にドリブルしてきたんで。向こうも何で(ボールを)返すんだみたいなことを言っていた」と振り返った。DF槙野も「まさか返してくれないとは想像できなかった」と驚きの表情だった。フェアプレー精神には反するが、こうしたことが起こりえるほど緊迫した試合だったとも言える。

 試合は前半12分にMFラファエル・シルバが挙げたゴールを守り切り、浦和が1-0で勝利。2試合合計2-1で初優勝した07年以来10年ぶりとなる決勝進出を決めた。

 ただ、試合後のフッキは、「浦和はアジアとしてすごく強いですし、先制点を取られたので、試合を勝ち越すことができなくて残念でした」と脱帽。「浦和にチャンピオンになってほしい」とエールを送っていた。

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