“ミスター・ヴァンフォーレ”石原が引退会見 思い出の試合は05年入れ替え戦第2戦

 「明治安田生命J1、甲府1-1FC東京」(15日、山梨中銀スタジアム)

 前節までJ2降格圏となる16位に位置していた甲府は、ホームでFC東京に1-1で引き分け、15位に浮上した。試合後には、地元・山梨県出身で01年から甲府一筋17年目のMF石原克哉が引退会見を行った。

 「ミスター・ヴァンフォーレ」が39歳でスパイクを脱ぐ。試合後のスタジアム。会見場に現れた石原が切り出す。

 「この度、私、石原克哉は今シーズン限りで現役を引退することを決意いたしました」。

 引退を決めた経緯としては、故障を抱えていた両ひざ痛を挙げ「心の中では戦える、戦う準備はできていると思っていても、毎日は練習ができず、復帰してもまた痛みが出ることがあった。そういったことを踏まえて決断しました」と説明。「ヴァンフォーレ甲府で17年間、やらせてもいただいて感謝していますし、誇りに思います」と語った。

 地元山梨の韮崎高から、順大に進学。プロ入りの経緯として「練習生から入って、拾ってもらったという感覚がある」として「それが良いか悪いかは分からないが、拾ってくれた恩を感じてやってきた。他のチームにいくことは一回も考えませんでした」と話す。

 プロ生活の中で、最も印象深い試合を聞かれると「そんなに得点を取るタイプではないので、個人的なベストゲームというのはあまり覚えていませんが、思い出に残っているのは、2005年の入れ替え戦の2戦目(J1の柏を相手に、敵地で6-2の大勝)。入団時にはJ1に上がれるとは思っていなかったが、それが現実になった試合でした」。J1、J2を合わせてリーグ通算467試合に出場。クラブ初のJ1昇格やJ2降格など、数多くの経験を果たしてきた。

 今後については「どういう道に進んでいくかは分からないが、クラブに恩を返していきたいと思う」と語る。自らのプロキャリアと共に歩いてきたクラブだけに「外から感じることがあれば、積極的に意見を言って、何かしらクラブのためになることができれば」と話した。

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