G大阪・堂安、惜別弾ならず 長沢2戦連発もドローで暫定4位後退

 移籍前最後の試合を終え、チームメートから胴上げされる堂安(共同)
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 「明治安田生命J1、G大阪1-1川崎」(25日、市立吹田スタジアム)

 門出を勝利で飾ることはできなかった。オランダ1部フローニンゲンに1年間の期限付き移籍が決まったG大阪のU-20日本代表MF堂安律(19)にとってラストゲーム。2トップの一角として先発出場したが、シュート1本で無得点のまま0-1の後半19分に途中交代し、チームを勝利に導くことはできなかった。同23分にFW長沢の2試合連続ゴールで同点に追い付いたが、1試合未消化ながら暫定4位に後退した。

 試合後のセレモニーでは詰め掛けた2万4835人のサポーターを前に「昨日の夜考えた」という自らの言葉で感謝を伝えた。「大きく、憧れだった」というFW宇佐美(アウクスブルク)の名を挙げ「なんであの人が試合に出られへんのか。それを向こうに行って感じたい」と表情を引き締めた。

 胴上げで3度宙を舞ったが「泣くタイプじゃないんで」と涙は見せなかった。「新しい自分を見つけたい。中途半端な結果じゃ駄目」と強い覚悟も示した。中学時代から所属した「家族のような場所」に別れを告げ、19歳の俊英が海を渡る。

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