日本代表 ピリピリ…テヘラン入り ハリル監督超警戒 機関銃携えた治安部隊出迎え

 W杯アジア最終予選・イラク戦(13日・テヘラン)に臨むサッカー日本代表は9日、試合が行われるイランの首都テヘランに到着し、午後から初練習を行った。テヘランでは7日に国会議事堂などで同時テロが起き、17人が犠牲となった。市民は落ち着いた姿を見せていた一方で、空港の出入り口や市内の地下鉄の出入り口などには、武装した治安部隊とみられる人たちが配置されるなど物々しい雰囲気が漂っていた。

 同時テロの発生からわずか2日。ハリルジャパンが決戦の地、テヘランへ降り立った。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを経由し、9日午前にテヘラン入り。気温35度を超えるしゃく熱の中、ピリピリとした警戒感がチームを迎えた。

 テヘランの玄関口となる郊外の空港には、出入り口に機関銃を携えた迷彩服姿の治安部隊とみられる人たちが配置された。市内の地下鉄出入り口にも、同様の人たちが周囲を警戒していた。関係者によると、テロが起きる前からの対応策だが、テロ発生から日が浅いこともあり緊迫感が漂っていた。

 代表選手の中には渡航前に「不安はある」と口にする選手もいた。在イランの日本大使館側は現地警察に対して、練習・試合時に安全が確保されるような増員体制を依頼済み。初練習も、チームバスはパトカーに挟まれて練習会場に入り、練習中も約30人の警官が警護に当たった。

 在留邦人に対しては、現地大使館の公式HPなどで注意喚起などが行われ、引き続き警戒を怠らないようにとしている。この日は、テヘラン中心部でテロ犠牲者の追悼式典が催されたこともあり、多くの警察官が街中に出ていた。テロそのものは当局が収束を発表しており、市内に大きな混乱はない様子。試合に向け大きな危険はなさそうだが、勝負とは別の部分での気苦労はありそうだ。

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