15歳久保、絶妙ノールックパスでV弾アシスト!U20日本、逆転白星発進
「U-20W杯・1次リーグD組、日本2-1南アフリカ」(21日、水原)
第1戦を行い、D組の日本は南アフリカに2-1で逆転勝ちし、白星発進した。日本は前半に1点を先制されたが、後半開始直後にFW小川航基(19)=磐田=のゴールで同点。同27分には途中出場のFW久保建英(たけふさ、15)=FC東京U-18=の絶妙な折り返しをMF堂安律(18)=G大阪=が決めて勝ち越した。日本は24日にウルグアイ、27日にイタリアと対戦する。
試合終了の笛が鳴ると、切り札としての役割を果たした久保は頭の上で両手を打ち鳴らした。後半14分、MF三好に代わってピッチへ。最大の見せ場は同27分。決勝弾を演出した。
左サイドを抜け出し、堂安からパスを引き出した。「ボールが伸びた(予想より長かった)分、中を見る余裕があった」。小川にパスを出そうとしたが、次の瞬間「後ろ」という声が聞こえたという。とっさの判断でパスを出し、走り込んだ堂安が左足でネットを揺らした。ピンポイントの極上パスだった。
「チームも自分も結果を残せて良かった。初戦としてはまずまず。引き続き手ごわい相手が続くので締めていきたい」。初戦に勝ち、ほっとしたような表情を浮かべた。
世界大会の初戦は「思ったよりも緊張しなかった」という。10歳で海を渡り、欧州屈指の名門・バルセロナ(スペイン)の下部組織に在籍した逸材は、その時以来とも言える“世界との真剣勝負”の場で勝利に貢献。「久保建英」の名が再び海を越えていく日は近い。