Ｊ１鹿島のＭＦ柴崎岳（２４）が、スペイン２部リーグのテネリフェに移籍することが決まった。３１日、テネリフェが獲得を発表した。入団が確実とみられていた同国１部リーグのラスパルマスとの契約交渉が破談し、同じスペイン領カナリア諸島に本拠を置くテネリフェに交渉先を切り替えていた。

　柴崎はラスパルマスとの契約のため１月２８日に渡欧した。しかし、３枠しかない欧州連合（ＥＵ）圏外選手枠を巡り、柴崎より優先度が高い南米選手がＥＵ枠と認められなくなるなどの複雑な事情が絡み、当初は入る余地があった枠が白紙となった。海外移籍が決まらなければ再契約する意向を示していた鹿島の鈴木満強化部長は「移籍は想定していたことなので仕方ない」と説明した。

　柴崎は青森県出身で２０１１年に青森山田高から鹿島に入団し、司令塔として活躍。昨季はＪ１と天皇杯全日本選手権の２冠に貢献した。入団するテネリフェは現在２部リーグ６位で、柴崎は１部復帰への貢献を期待されている。