岡崎、トップ下で躍動 残留争い脱出へチーム優先

 「イングランド・プレミアリーグ、ミドルズブラ0-0レスター」(2日、ミドルズブラ)

 レスターの岡崎慎司(30)はアウェーのミドルズブラ戦にトップ下で先発し、後半29分に退いた。攻守に奮闘したが勝利は呼び込めず、試合は0-0で引き分けた。サウサンプトンのDF吉田麻也(28)はアウェーのエバートン戦にフル出場も、チームは0-3で敗れた。リーグ戦3連敗。

 苦しい残留争いからレスターを救い、その中で生きることを最優先に考えた。岡崎はトップ下で上々のプレーを披露。「チームを助けるために、守備もつなぎも頑張り、ゴール前に入る。やりがいがある」と口にした。

 2トップの後方に位置し、守備時はパス回しの起点となる守備的MFをケア。攻撃ではつなぎ役を担いつつ、好機には得点を狙った。前半終了間際にはマレズとのパス交換で崩し、後半10分には右クロスに突っ込んだ。

 岡崎は周囲に生かされて点を取るFWだ。今季はチームの不調もあり、独力で局面を打開できる選手が使われる。ストレスをためていたが冷静になり、得点だけにこだわる考えは「ネガティブになりがちだった」と、一度手放すことにした。

 もちろん「FWとして求められたら、いつでもやれる自信はある」との誇りは常に胸にある。それでも「自分はこのチームにいないタイプの選手。自分がいるとチームが落ち着くと感じた」と違う役割での貢献を決めた。「中盤にいるが、ここというところでストライカーとしての一撃を出す、という感覚でやる」と新境地で今後に挑む。

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